瀬波温泉の始まり
瀬波温泉は今から100年ほど前の明治37年(1904年)、
日本でも珍しい石油ボーリングの際に湧出した温泉です。その豊富な湯量と別名「熱の湯」と言われる93℃の熱量を誇ります。その昔、温泉噴出の前夜にお狐様がコンコンと鳴き温泉の噴出を予見したといわれます。
また、日本海の目の前という全国屈指のロケーションを誇り、その風光明媚さから、
昭和の始め瀬波を訪れた歌人与謝野晶子が僅か二日間の滞在に関わらず、実に45首の歌を詠み上げました。
現在も、元湯のある南側山麓の高台では、摂氏90度以上の熱の湯が噴出しており、 源泉の湯で温泉たまごがつくれ、人気を博しています。
源泉・質温・泉質・
温泉主成分・効能
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源泉名 | 瀬波温泉大観1号、瀬波温泉大観2号、瀬波源泉、噴湯(元湯)元湯2号 (5源泉の温泉水を分湯して混合使用) |
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泉質 | ナトリウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉) |
泉温 | 86.3度 |
適応症 | (1)一般的適応症 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病 |
一般的禁忌症 | 急性疾患(特に熱がある場合)・活動性の結核・悪性腫瘍・重い心臓疾患・呼吸不全・腎不全・出血性疾患・高度の貧血・ その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)等 |
温泉成分
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試料1Kg中の成分:分量および組成 | |||||||||
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陽イオン | ミリグラム (mg) |
ミリバル (m val) |
ミリバル% (m val%) |
陰イオン | ミリグラム (mg) |
ミリバル (m val) |
ミリバル% (m val%) |
||
水素イオン | H+ | - | - | - | フッ素イオン | F- | 5.3 | 0.28 | 0.45 |
リチウムイオン | Li+ | 3.9 | 0.56 | 0.92 | 塩素イオン | CL- | 1.977 | 55.76 | 90.24 |
ナトリウムイオン | Na+ | 1.242 | 54.02 | 88.44 | 臭素イオン | Br- | 7.4 | 0.08 | 0.15 |
カリウムイオン | K+ | 69.0 | 1.76 | 2.88 | ヨウ素イオン | I- | 1.4 | 0.01 | 0.02 |
アンモニウムイオン | Nh4+ | 5.3 | 0.29 | 0.47 | 亜硝酸イオン | NO2- | 0.0 | - | - |
マグネシウムイオン | Mg2+ | 0.5 | 0.04 | 0.07 | 硝酸イオン | NO8- | 0.0 | - | - |
カルシウムイオン | Ca2+ | 87.3 | 4.36 | 7.14 | 水酸イオン | OH- | - | - | - |
ストロンチウムイオン | Sr2+ | 2.0 | 0.05 | 0.08 | 硫化水素イオン | HS- | 0.0 | - | - |
バリウムイオン | Ba2+ | 0.0 | - | - | 硫酸水素イオン | HSO4 | 0.0 | - | - |
アルミニウムイオン | Al3+ | 0.0 | - | - | チオ硫酸イオン | S2O32- | 0.9 | 0.02 | 0.03 |
マンガンイオン | Mn2+ | 0.0 | - | - | 硫酸イオン | SO42- | 195.3 | 4.07 | 6.59 |
鉄(Ⅱ)イオン | Fe2+ | 0.1 | 0.00 | - | リン酸水素イオン | HPO42- | 0.0 | - | - |
鉄(Ⅲ)イオン | Fe3+ | - | - | - | メタ亜ヒ酸イオン | AsO2- | - | - | - |
銅イオン | Cu2+ | 0.0 | - | - | 炭酸水素イオン | HCO3- | 71.1 | 1.17 | 1.89 |
亜鉛イオン | Zn2+ | 0.0 | - | - | 炭酸イオン | CO32- | 11.7 | 0.39 | 0.63 |
メタケイ酸イオン | HSiO3- | - | - | - | |||||
メタホウ酸イオン | BO2- | - | - | - | |||||
陽イオン 計 | 1.410 | 61.08 | 100 | 陰イオン 計 | 2.270 | 61.79 | 100 |
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非分離成分 | 溶存ガス成分 | ||||||
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成分 | ミリグラム (mg) |
ミリモル (m mol) |
成分 | ミリグラム (mg) |
ミリモル (m mol) |
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メタケイ酸 | H2SiO3 | 147.9 | 1.89 | 遊離二酸化炭素 (遊離炭酸) |
CO2 | 0.0 | - |
メタホウ酸 | HBO2 | 30.8 | 0.70 | 遊離硫化水素 | H2S | 0.0 | - |
非解離成分 計 | 178.7 | 2.59 | 溶存ガス成分 計 | 0.0 | - |
正しい入浴の仕方
身体に負担を掛けずに効能豊かな温泉を
ご堪能いただけるよう、
正しい入浴の仕方をご紹介します。
01
「かけ湯」でからだを慣らす
足から腰、肩、胸へ。心臓から遠いところからお湯を念入りにかけていきます。最後に、頭にもお湯をかぶりましょう。
02
からだに負担の少ない「半身浴」から「浮身浴」
お湯の温度や水圧による急激な負担を避けるため、半身浴でからだを温めてから、「浮身浴」。
03
からだはゴシゴシ洗わない
湯船でからだが温まると、毛穴が開き皮膚の汚れが落ちやすくなります。ゴシゴシ洗わず、からだをなでるようにやさしく洗いましょう。
04
入浴時間はほどほどに
長湯は湯疲れして逆効果です。額がほんのり汗ばんできたら、湯船から出ます。ふちに腰かけて足を湯に浸したり、洗い場で一休みしましょう。
05
湯船の中で軽い運動
2回目の入浴では、湯船の中で手足の関節を動かしたり、腰をひねるなどの軽い運動をしましょう
06
シャワーを浴びない
薬効成分が洗い流されるので、湯上がりはシャワーで洗い流されないようにしましょう。
からだを拭くのも、水滴をぬぐう程度に。
07
入浴後はたっぷり水分を補給
発汗のため体内の水分が少なくなっているので、飲泉や、お茶、ミネラルウォーターなどを十分にとりましょう。
08
入浴後はゆっくり休む
入浴でエネルギーが消費され、血圧や脈拍が変動するので、体調が安定するまで30分以上休憩しましょう。